杭全神社

平安時代初期の征夷大将軍坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の孫・当道(とうどう)が素戔嗚尊(すさのおのみこと)を勧請して第一殿に平野郷の氏神として祀り、創建したと伝えられている古社。鎌倉時代初めの建久元年(1190)には、熊野権現を勧請して第三殿に祀り、さらに後醍醐天皇の勅命で伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を第二殿に祀った。3社殿とも、国の重要文化財。境内には、樹齢800年とも1000年とも言われる大クスノキ(府の天然記念物)のほか、樹齢約500年の「垂乳根(たらちね)の銀杏(いちょう)」の巨樹がある。この巨樹に願いをかけると、母乳の出がよくなったり、乳房の病が治ると伝えられている。毎年4月13日の除災招福、金運を祈願する「御田植神事」では、神から授かった「福の種」を田に見立てた拝殿で蒔く行事が行われている。

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