杭全神社摂社・赤留比売命神社

当社の祭神、赤留比売命は新羅から来た女神で天之日矛の妻と伝える。 当地を開発した渡来氏族の氏神として、その創建は詳かでないが、平安時代につくられた延喜式神名帳に、当社が記載されている。 俗に三十歩社と呼ばれるのは、古来から祈雨の神とされ、室町時代の応永年間(1394~)に干ばつがあり、僧の覚証が雨乞いのため、法華経三十部を読経し霊験を得た故事によるとか、当時の境内地の広さが三十歩であったのによると伝える。 またかって住吉大社末社であった由縁で、七月三十一日に行われる同社の例大祭「荒和大祓」に、当地の七名家より桔梗の造花を捧げる慣習となっている。社殿背後の土塁と松山池は環濠集落の名残が見られる数少ない場所の一つである。 大阪市平野区平野東2-10

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